【感想】皮膚呼吸を聴いて ~まだミスチルと夢を見られる幸せ

CD,DVDレビュー

こんにちは、ミスチルファン歴16年のしみたくです。

ミスチルのアルバム「重力と呼吸」の最後の曲に皮膚呼吸という一曲があるのをご存知ですか。この「皮膚呼吸」を初めて聴いたとき、私自身CDを聴いて泣くという経験はなかったのですが、聴いているうちに自然と涙がこぼれていました。

本日はミスチル自身の熱い思いが込められたこの「皮膚呼吸」について曲のレビューや感想について書きたいと思います。


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「皮膚呼吸」は「重力と呼吸」の最後の曲

重力と呼吸

「皮膚呼吸」はミスチルのアルバム「重力と呼吸」のラストに収録された1曲です。「重力と呼吸」は桜井さん自らが大口を叩いて紹介するほどの自信作で、たった10曲というアルバムとしてはかなり短い部類に入ります。

そのラストを飾る曲が「皮膚呼吸」で、歌詞の内容やツアーでのMC、位置づけなどからしてもミスチルメンバーの並々ならぬ思いが込められた一曲だあることが伺えますね

初出しはNTTドコモとコラボした25周年記念CM

Mr.Children&Docomo

「重力と呼吸」は2018年10月3日発売ですが、デモ音源としての登場は2017年になります。

Mr.Children & docomo 25th Anniversaryの企画で2017年7月17日に1回限りの幻のCMとして放送されました。一回限りとは言っても、Youtubeでも配信されていたこともあり、何度でも聴くことができましたが・・。

その時はほんとワンフレーズだけで、曲全体がどんなものなのか全く想像が付きませんでした。

離れた場所から 何が見えるんだろう

皮膚呼吸(NTTdocomoCMバージョン)/Mr.Children

Youtubeに動画が転がっていたので、載せときます(削除されてたらごめんなさい)

【Mr.Children】未発表曲使用のドコモ新CM!高橋一生 黒木 華 清原果耶

ミスチル「皮膚呼吸」を聴いた感想

「皮膚呼吸」の説明はこれぐらいにして、感想を書きたいと思います。

皮膚呼吸 イントロ~1番Aメロ

ものすごい心地よいピアノのイントロから始まります。前作RELRECTIONのピアノもそうでしたが、小林武史から卒業したミスチルですが相変わらず素晴らしいピアノを聴かせてくれます。

名曲ってイントロを聴いた時点でわかると思うんですよ!まさにその感じがこの皮膚呼吸にはあって、イントロからかなりの高揚感を感じました!

 

とある日 顳かみの奥から声がして

「それで満足ですか」って訪ねてきた

「冗談だろう?」もう試さないでよ

自分探しに 夢中でいられるような子供じゃない

皮膚呼吸 1番Aメロ/Mr.Children

Aメロの歌詞を聴いた時点で察しますよね。これって桜井さんが今のミスチル自身を歌っている曲なんじゃないかって!

「自分探しに夢中でいられるような子供じゃない」

ここで言う子供って、二十歳以下の本当の子供みたいなニュアンスじゃなくて、まだまだ「社会人として子供」に分類される20代~30代前半ぐらいを言ってるんじゃないかと思います。重力と呼吸のリリース当時で48歳なので、まさに彼らが急激に売れ始めた1990年代~2000年代前半ぐらいの自分を思い返しながら描かれた歌詞だと思います。

皮膚呼吸 1番Bメロ

生意気だった僕なら なんて答えてるんだろう?

あぁ世界はあまりにも大きい

皮膚呼吸 1番Bメロ/Mr.Children

Bメロがデモ音源時代にドコモのCMに収録されたパートになっています。25th Anniversaryの動画をYoutubeで何回も聴いていたいので、一瞬で気づきました!

当時デモ音源だったものが、多少のメロディは変わりながらのその骨格はしっかりと残しながら、こうしてちゃんとした音楽となっていることがすっごく嬉しくてこの時点で泣きそうになりました。

長い間生き別れた子供と再開するようなそんな感覚を覚えました(子供と生き別れた経験はありませんが・・・)

皮膚呼吸 1番サビ

深呼吸して 空を見上げて 風に吹かれて

いつからか砂に埋めた感情も まだ生乾きの後悔を噛みしめる

I’m only dreamin’ ,but I’m only believin’

I can’t stop dreamin’ このまま

皮膚呼吸 1番サビ/Mr.Children

このサビに入った瞬間の全ての力を開放して大空に解き放たれるような感じがたまらなく好きです!歌詞の内容もそれとリンクするような内容になっていて、大きく深呼吸をして大空を見上げる、いつからか自分の中に閉じ込めていた、まだまだ自分はやれるんだという思いが拡散してきます。

でもこの歌詞が深いところが最後の部分です。

変わっちまうことなど怖がらずに

まだ夢見てたいのに

皮膚呼吸 1番サビ/Mr.Children

初めて聴いたとき、桜井さんの気持ちが垣間見えたような気がしました。

まだまだやりたい、挑戦したいという思いがありながらも、やはりこれまでの努力で築き上げてきたMr.Childrenとして確固たる地位があります。音楽に対するリスナーの反応ってみんながみんな私みたいにバカみたいにミスチルを好きで聴き続けているわけではないことも桜井さんは知っていて、平凡な曲ばっかり出しているとリスナーはすぐに離れていってしまう、だからといって思い切って方向転換をしたとしてもそれが必ずしも受け入れられるとは限りません。

どこかのニュースでミスチルは音楽アーティストとしてはファンクラブ会員数が日本で一番多いと聞きました。すでに大勢のファンを獲得してる彼らからすると危険な挑戦をすることのメリットなんてないように思えるんですだからこそ、変わってしまう(思い切って挑戦すること)ことに対する恐怖心が湧いてきているんじゃないかなって思うんです。でも自分の中にいる本当の気持ちはまだまだ挑戦したい、夢を見ていたいという心の叫びみたいなものを感じました。

皮膚呼吸 2番Aメロ

高架下は 怒鳴り声にも似た音がして

時が猛スピードで僕を 追い越していった

皮膚呼吸 2番Aメロ/Mr.Children

1番はもうすぐ50歳を迎えるミスチルの今の心境や葛藤、迷いみたいなものを表現していたのに対して、2番はこれまでのミスチルについての描写となっています。

皮膚呼吸 2番Bメロ

2番のBメロでまさかの転調!また歌詞の内容がえげつないぐらい刺さってきます。

意味もなく 走ってた 

いつだって必死だったなぁ

昔の僕を恨めしく懐かしく思う でも

皮膚呼吸 2番Bメロ/Mr.Children

転調した入りで鳥肌が止まらなかったんですが、そこに追い打ちをかけるのが歌詞です。

49歳、デビュー30周年をもうすぐ迎えようとしてるモンスターバンドのボーカルが自分達の若かりし頃を思い返してでたフレーズがこれです。

いかに全力で、まっすぐに、がむしゃらに音楽にぶつかっていたのかが痛いほど伝わってきます。そう考えるとなぜかこのBメロで心が熱くなってきました。

若干28歳の私ですが、もし彼らのような年代になったときに、
「いつだって必死だったなぁ」そう思えるほどなにかに夢中で取り組めているんだろうか、いや、夢中になれる何かを見つけて全力で突っ走ることこそが自分が今やるべきことなんだな!と毎日の目標を見失っている自分にミスチルがアドバイスをくれているような気がしました。

皮膚呼吸 2番サビ

皮膚呼吸して 無我夢中で 体中に取り入れた

かすかに酸素が 今の僕を作っている

そう信じたい

皮膚呼吸 2番サビ/Mr.Children

Bメロの転調でストレートを食らっているのに、サビでさらに上がります!完全にノックアウトでした。まさに抑え込んだ感情が爆発するように私の目から涙がこぼれ落ちました。

音楽で泣いたことがない私には、泣くときの感覚が全くわからなかったのですが、まさか歌詞ではなくメロディに心を動かされて泣くとは思いませんでした。(もちろんそれまでの歌詞があってのメロディですが・・)

特にこの2番の歌詞で心を打たれたのが、無我夢中という表現です。1番では「まだ夢見てたいのに」といっていた自分を「無我夢中」と完全にリンクしていますその後に続く
「かすかに酸素が 今の僕を作っているそう信じたい」
この表現は前作RELRECTIONの「進化論」と通ずるところがあるなって思いました。

自分の努力や経験値がDNAとは違う別の場所で次の世代に受け継がれる、そうした努力って自分では意識していないからこそ「皮膚呼吸」なんだなった思いました。

皮膚呼吸 大サビ

僕にしかだせない 特別な音がある

きっと きっと

皮膚呼吸 大サビ/Mr.Children

きっと全てのアーティストが同じことを想って音楽を作っているんだろうなと思うんですが、桜井さんのこのワンフレーズには他のアーティストとは別次元の現実味と強い想いを感じます。

それが最後の「きっと」が2回続いていることで、桜井さん自信も「僕にしかだせない音」を残りのバンド人生で鳴らせるかどうかもわからないし、そんな音があるかどうかもわかってないんだけど、それを鳴らすためにこれからも夢中で音楽に挑んでいく、Mr.Childrenは変わっていくという強いメッセージが込められているように感じます。

皮膚呼吸 ラストサビ

I’m still dreamin’ 無我夢中で 体中に取り入れた

かすかな勇気が明日の僕を作ってく そう信じたい

I’m still dreamin’ ,but I’m still believin’

I can’t stop dreamin’ このまま

皮膚呼吸 ラストサビ/Mr.Children

ここで3回登場する英語にも触れると、特に私が気になったのが、3フレーズ目の
I can’t stop dreamin’ 
「can not stop~」という表現を使っていることです。

直訳すると、「~することを止められれない」今回の歌詞で言うと、
「夢を見ることを止めることができない」
→「夢を見ずにはいれない!」ととることができます。

これまで1番では、今の地位や年齢を冷静に考えてしまう自分たちの葛藤を描いていましたが、2番では無我夢中でひたすらに、がむしゃらにに突き進んだ自分たちが登場します。

きっと今のミスチルは昔の若かり頃と何も変わっちゃいないんだと思います!こうした彼らの想いを「I can’t stop dreamin’ 」から感じ取ることができます。

そして最後の歌詞

苦しみに息が詰まったときも

また姿変えながら そう今日も

自分を試すとき

皮膚呼吸 ラストサビ/Mr.Children

Mr.Childrenはまだこれからも変わっていく、何度でも変わっていく、挑戦していく、彼らはまだまだ夢の途中で、その夢を一緒に見られる幸せを噛みしめることができる「皮膚呼吸」はそんなMr.Childrenの今の想いの凝縮された一曲です。


最後に

「皮膚呼吸」について長々と感想と歌詞考察みたいな形になっていまいました。

個人的には皮膚呼吸はミスチルの楽曲の中でベスト3に入るレベルの名曲で、きっとこの曲を2000年代とかに出しても、ここまで感動する曲にはなっていなかったんじゃないかなと思います。それはきっとこれまでの彼らの努力と積み上げてきた功績があるからこその音楽だと思います。

そういう意味では、ミスチルは十分「僕にしかだせない音」を出してくれていて感謝してもしきれないほど音楽で僕の人生に彩りを加えてくれています。

もうすぐデビュー30周年を迎える彼らがこれからどんな音を届けてくれるのか、ファンとしては楽しみで仕方がありません!

最後までご愛読ありがとうございました。

 

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