こんにちは、ITガジェットオタクのしみたくです。
スマートフォンが普及してノートパソコンの出番は少なくなりましたが、さすがにノートパソコンがないといろいろと困る場面があるかと思います。
ノートパソコンの寿命は長くても5年程度なので、定期的に買い替え時期が訪れますが、そのたびに迷うのがどのパソコンを選べばよいかという問題です。
そこで本日は初心者~中級者向けに2019年度最新のノートパソコンの選び方とおすすめのノートパソコンをご紹介します。
2019年度版 失敗しないノートパソコンの選び方
失敗しないノートパソコンの選び方として、私が注目すべきポイントを5つご紹介します。
ここではノートパソコンの利用用途は次のようなユーザーを想定しています。
・3Dゲームや動画編集は基本的に使わないライトユーザー
業界トレンドとして、ベースのスペックは抑えておくべし
ノートパソコンの購入を検討している人に、絶対に知っておいてほしいのが、2019年現在、ノートパソコンがどれぐらいのスペックが基本となっているかという業界の標準です。
業界標準のレベルがわからなければ、自分がどこまでのスペックを選べばいいのかがわからなくなってしまうので、基本のスペックは抑えておいてほしいです。
2019年の最もオーソドックスなスペックがこちらです。
メモリ:8GB
ストレージ:SSD256GB
金額:10万円~15万円
ただし、SSDの256GBだけが、動画をたくさん撮っていると足りなくなる部分で、ここは外付けHDDやクラウドサービスを併用して補うのが良いでしょう。
動画編集や3Dゲームをしたいひとは、このスペック以上のものを選ぶ必要がありますが、その分値段も上がります。逆にちょっとしたWEBブラウジングしかしない場合には、ここまでのスペックは必要ないので、CPUをi3に下げたり、SSDからHDDにするなどスペックダウンを検討してもいいです。
まずはこの基本スペックを抑えておきましょう。
CPUは第8世代インテルCore iシリーズが望ましい
CPUとは、コンピュータの制御や演算や情報転送をつかさどる中枢部分のことで、PCのスペック=CPUといっても過言ではないほど処理能力に影響を与えます。
先程CPUはIntel Core-i5がベースとなると言いましたが、Corei-5ならどれでもいいわけではありません。
特に重要なのが世代数で、選ぶ際はかならず第8世代のIntel Core-i5シリーズを選びましょう。まだまだ市場には第7世代のIntel Core-i5が出回っていますが、第7世代を選んではいけません。
なぜ第8世代が良いのかというと、これまでIntel Core-iシリーズは世代が変わるたびにスペックが微増してきましたが、特に第7世代から第8世代でのスペックアップが著しいためです。
背景にはライバルとなるAMD Ryzenの大幅なスペックアップへの対抗があり、Ryzenと合わせるように、第7世代から第8世代へと変わった際に、コア数とスレッド数が倍増する大幅スペックアップを果たしています。
この結果、第8世代のIntel Core-i5プロセッサーは第7世代のIntel Core-i7プロセッサーに匹敵するほどのスペックを有しているため、値段の差以上に、第8世代のIntel Core-i5を選択する意味は大きいのです。
ただし、第8世代のIntel Core-i5にも種類があるので、注意が必要です。一般的にノートパソコンに搭載する第8世代Intel Core-i5はCore i5-8250Uというモデルですが、例えばMacBook Airの2018年モデルなどには、第8世代Intel Core-i5と書いてありながら、Core i5-8210Yというモデルのものが搭載されています。
Core i5-8210Yモデルは、Core i5-8250Uの低消費電力版なので、処理能力が一回り劣り、実質はIntel Core-i3程度の処理能力となります。
このように第8世代Intel Core-i5だったらなんでもいいわけではありません。Core i5-8250U、もしくはそれ以上の大きな数値の記載上がればスペックは間違いないので、Core i5-8250Uを覚えておきましょう。
充電端子はUSB-Cがいろいろ便利
ノートパソコンを選ぶ上で意外と注意しておきべきが充電端子です。
スマートフォンのUSB-C搭載がようやく一般的となり、ノートパソコンにもその流れが来ています。MacBookも2015年モデルからUSB-Cを採用しましたし、最近ではついにipad proもUSB-Cとなっており、USB-Cは今後さらに業界の標準となっていくでしょう。
そうなると、スマートフォン、タブレット、ノートパソコンのすべてを同じ充電端子で揃えておくと一つの充電器ですべての機器を充電できるため、非常にスマートですね。
また、USB-Cの素晴らしい点は、すべての充電を一つに集約できることだけではありません。
USB-Cはサードパーティ製のマルチハブが多く発売されており、大小様々なものをそれぞれの用途に合わせて選ぶことができます。金額も比較的安いため、負担になりません。
SDカードスロットやHDMIコネクタ、LANポートなど、ないと困りますが、そこまで使用頻度が高くないものを装備していても、スマートではありません。USB-Cのマルチハブを使えば自分が必要な拡張機能だけを自由に増やすことができます。
2019年10月に発表されたSuface laptop 3は充電器は譲らずSuface独自コネクタでしたが、ポートにUSB-Cが追加されています。
GPUは内蔵で充分!必要ならThunderboltで外部GPUを拡張
GPUとはグラフィックスの処理を担う部分で、CPUが映画監督ならGPUは映画の美術監督といったイメージです。
GPUがないとグラフィックスの処理が全くできないので、大体のCPUにはGPUが内蔵されています(内部GPUと呼ばれます)。Intel Core-iシリーズも基本は内部GPUを備えており、最低限の処理はこの内部GPUが処理をしてくれるため、ある程度は問題なく利用ができます。
GPUが効果を発揮するのが、大きな負荷がかかる3Dゲームや動画編集作業です。4K動画の動画編集となると内部GPUだと信じられないほど時間がかかってしまいます。
こうした重い処理をする場合は内部GPUではなく、専用のGPUを備えるのが一般的です。ノートパソコンでもCPUと別にGPUを備える機種ももちろんありますが、値段はもちろん高くなりますし、重量もかなり重くなります。
今の所、3Dゲームや動画編集をする予定がなくても、ノートパソコンの割と長い期間使うことになるので、「今後動画編集をする機会があるかもしれない」と思うと、別にGPUを備える機種も捨てがたくなってしまいます。
そんな方は絶対にThunderbolt 3に対応したUSB-Cポートを備えるノートパソコンを購入しましょう。
Thunderbolt 3とは、超高速にデータ転送ができる規格のことで、最大転送速度はなんと40Gbpsです。この超高速のデータ転送を使うことで、いままでパソコンの内部に搭載されていたGPUをノートパソコンの外側に置くことが可能になるのです。(外付けHDDみたいなイメージです。)
そこでなぜUSB-Cかというと、Thunderbolt 3のコネクタの形状はUSB-Cと全く同じだからです。ただし、気をつけておくべきなのがUSB-C=Thunderbolt 3ではないため、USB-CでもThunderbolt 3と互換性があるものを選ぶ必要があります。
こちらはASUSのZenbook Sの紹介ページですが、左下のポートにはしっかりとThunderbolt (USB-C)と記載されており、Thunderboltに対応したUSB-Cポートであることがわかります。

一方で、Suface laptop 3はUSB-Cポートを搭載しましたが、Thunderbolt 3には対応していません。Thunderbolt 3はアピールポイントなので、Thunderbolt 3対応であれば公式サイトに必ずThunderbolt 3の記載があるので確認するといいでしょう。

Thunderbolt 3対応のUSB-Cポートがあればもし今後、3Dゲームや動画編集をする機会が増えてきたら、外付けGPUを購入すれば、あとから強力なグラフィックス性能をノートパソコンに付与することができます。
ただ、外付けGPUは結構高価なので、本当に必要になってからでも良いでしょう。まずは最低条件であるThunderbolt 3対応のUSB-Cポートは用意しておきましょう。
画面比率3:2の快適さは段違い!一度実物を見ておくべき
これまでノートパソコンの画面比率は16:9が一般的でしたが、ここ数年で画面比率が3:2のノートパソコンが徐々に出始めています
■画面比率が3:2のノートパソコン
・Surface Laptop シリーズ
・Surface book 2以降
・HUAWEI MateBook X Pro
私は今Suface laptop 2をメインに使っているのですが、この3:2にディスプレイは控えに言って最高です。3:2のディスプレイは従来よりも縦に長くなります。WEBブラウジングは基本縦スクロールが基本なので、ディスプレイ縦に長いと1画面で表示できる情報量が格段に多くなります。
こちらはヤフーのトップですが、大体のWEBサイトは縦スクロールで設計されているため、両サイドに余白が生まれてしまいます。3:2のディスプレイは余白が少なくなって画面により多くの情報を表示できます。

しかし、従来の16:9の画面比率は映画などの動画メディアでよく利用されている画面比率です。もしノートパソコンで映画やドラマを視聴する場合には、16:9のディスプレイであれば全画面で表示できます。3:2の場合には上下に黒の余白ができるので、よく映画やドラマをノートパソコンで視聴される方は16:9でも良いかもしれません。
おすすめのノートパソコン
Microsoft Surface Laptop3

最初におすすめしたいのが、2019年10月23日発売のMicrosoft Surface Laptop3です。
Suface laptop2からなかなか評判が良かった、Suface laptopですが、3でかなりアップデートされています。弱点となっていた拡張機能はUSB-Cポートを備えることで大幅に改善されました。
Thunderbolt 3には対応していませんが、CPUは第10世代のIntel Core-iシリーズを搭載しており、画面比率も3:2で美しいPixel Senseディスプレイを楽しむことができます。
デザインは非常にスタイリッシュでかっこよく、Office標準搭載している点も地味に嬉しい点です。
HUAWEI Matebook X Pro

HUAWEI Matebook X Proはかなり完成度の高いこだわり抜かれたノートパソコンです。画面比率3:2の高繊細ディスプレイにThunderbolt 3対応のUSB-Cポートを1つ備えています。
充電もUSB-Cなので、ケーブルを一つに集約できます。このスペック、完成度で第8世代Intel Core-i5モデルは15万円前後で手に入れることができるのはかなりの高コストパフォーマンスです。
AUSU Zenbook S

ASUSのZenbook S はディスプレイこそ16:9ですが、第8世代のIntel Core-i5プロセッサー搭載で、Thunderbolt 3対応のUSB-Cも装備(充電もUSB-C)したバランスの良い機種です。
カラーリングのバーガンディーレッドがうっとりするほどの格好良さです。
Apple MacBook Air (2018)

AppleのMacbook airはモデルチェンジで充電端子がついにUSB-Cへの変更され、Thunderbolt 3による外付けGPUにも対応しました(外付けGPUはApple指定の外付けGPUのみ)。
CPUが第8世代のIntel Core-i5ですが、Core i5-8210Yなので注意しておきましょう。だだその分値段もMacにしてはお手頃になっており、このスペックのMacが13万円台から手に入れることができます。
最後に
2019年版のノートパソコンの選び方とおすすめのノートパソコンをご紹介しました。ノートパソコンはスマートと違って比較的長い期間使うことになるので、しっかりと考えて購入しておきたいです。
ただ、すべての理想にピッタリハマるようなパソコンはなかなか見つからないのが現実なので、スペックや値段など必要な要素をしっかりと見極めて自分に合った1台を選びましょう。
最後までご愛読ありがとうございました。
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