Zenfone 10のレビュー|コンパクトハイエンドの王道モデル!ただしカメラには不安もあり・・・

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Zenfone10

ASUSの2023年のフラッグシップモデルであるZenfone 10が発売されました。

前作のZenfone9はコンパクトハイエンドモデルとして完成度の高かったです。デザインはZenfone 9を継承しており大胆なモデルチェンジというわけではありませんが、どれぐらい変わったのかは気になるところです。

本日はZenfone 10を実際に使ってみた分かったメリット・デメリットの実機レビューをお届けします。

しみたく

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Zenfone 10の特徴

Zenfone 10
総合評価
( 4 )
メリット
  • 軽量&小型でコンパクト
  • Snapdragon 8 Gen2搭載の高い処理性能
  • コンパクトながら大容量バッテリー搭載
  • ワイヤレス充電対応
  • IP68防水&おサイフケータイ対応
  • 前作から価格据え置き
  • 豊富なカラバリ
デメリット
  • カメラのHDRが不安定

Zenfone 10はZenfone9と同じデザインを採用し、片手で操作しやすいサイズ感に重量が約172gとハイエンドモデルとしては非常にコンパクトなモデルとなっています。

SoCには最新のSnapdragon 8 Gen 2を採用しており、処理性能も前作から向上しています。

有線の充電速度は引き続き最大30Wですが、Zenfone10ではワイヤレス充電に対応しています。

カメラ性能については大きな変化はありませんが、引き続き6軸ジンバル機構を搭載しており手ブレに強いカメラとなっています。

カラバリ

カラーバリエーションは全5色です。

  1. ミッドナイトブラック
  2. スターリーブルー
  3. オーロラグリーン
  4. エクリプスレッド
  5. コメットホワイト

昨今のSDGsの潮流を意識したような環境に優しい色合いとなっています。

価格構成はスペックに合わせて3つの構成から選択できます。※すべて税込

  1. 8GB/128GB 99,800円
  2. 8GB/256GB 112,800円
  3. 16GB/512GB 134,800円

最小構成なら10万円を切る価格設定はZenfone 9と同じです。

原材料の高騰から値上げラッシュ相次ぐ中で据え置きした企業努力が垣間見えます。

Zenfone 10のデザイン

Aモノグラムがカッコいい

化粧箱

こちらはZenfone10の化粧箱です。

100%再生紙とのことですがサラサラした和紙っぽい質感がクールです。

ちなみにこの矢印のようなデザインは「Aモノグラム」で創立30周年を記念して制作されたものとのことです。

ASUS Zenbook 14 OLED
ASUS Zenbook 14 OLED

Zenfoneに限らずZenbookなどASUSのプロダクトの随所で採用されており、めちゃめちゃかっこいいですね。

付属品

価格据え置きでも同梱品に妥協はなく、ロゴ入りの専用保護ケースや急速充電器、充電ケーブルが付属しています。

付属のケース

付属のケースはロゴ入り&Aモノグラムがプリントされており、かなり作りがしっかりしています。

Zenfone 9継承のコンパクトデザイン

スターリーブルー

こちらがZenfone 10本体です。

今回はスターリーブルーの8GB/256GBモデルを購入しました。

ブルーと言ってもかなり淡い色合いでいい渋さがあります。

バイオマス由来のポリカーボネート

背面素材は前作に続きバイオマス由来のポリカーボネートを採用しており、サステナビリティを意識したデザインです。

和紙のような適度な摩擦感のある和紙のような質感でとても気に入っています。

持ち安さ
横幅が片手操作派にはちょうどいい

デザイン面では大きな変更はなく、相変わらず幅約68.1mmはコンパクトで持ちやすいです。

iPhone14 Proとの比較
iPhone14 Proとの比較

iPhone14 Proと比較すると横幅のスリムさがよくわかります。

  1. iPhone14 Pro:横幅 71.5mm
  2. Zenfone10:横幅68.1mm

大なり小なり沢山のスマホを触ってきましたが横幅が70mmを切ると片手持ちの快適さは格段に良くなります。その点でZenfone10は横幅68.1mmなので非常に快適です。

カメラ

カメラは広角と超広角の2眼構成です。

望遠レンズ非搭載であることが残念ですが、価格を抑えたハイエンドモデルにありがちな構成です。

カメラの段差

レンズの出っ張りが異なる点も前作と同じです。

側面

側面には指紋認証兼用の電源ボタンと音量キーを搭載してます。

親指の位置にジャストフィットしますし認識精度、速度も抜群です。

こちらの電源ボタンはZenTouchボタンとなっており、ロック解除だけでなくWEBページ閲覧、通知の確認などのアクションを割り当てることができます。

感度が高すぎて誤反応することがあるため、私は使っていませんが慣れると便利な機能です。

上面

上面にはハイエンドモデルには珍しいイヤホンジャックを搭載しています。

「Dirac Virtuo」による空間オーディオおよびハイレゾに対応しておりオーディオ周りの仕様も豪華です。

底面

底面はUSB-CポートとSIMスロットを搭載しています。

SIMスロットはデュアルSIM対応ですがeSIMには非対応です。

スピーカー性能は価格的には妥当な印象。ただ、音量を上げると本体が共振しやすい点がちょっと気になりました。

Zenfone 10のディスプレイ

144Hz駆動対応の有機ELディスプレイ

有機EL

Zenfone 10は5.9インチの最大144Hzリフレッシュレートに対応した有機ELディスプレイを搭載しています。

解像度は2,400×1,080ドット (フルHD+) で112% DCI-P3対応で色再現性の高い高精細ディスプレイとなっています。

惜しい点としては最大輝度が1100nitであるため屋外での視認性が少し悪い点です。それでも2〜3年前のXperiaやPixelよりも高い輝度ではあるので実用的なレベルではあります。

Zenfone 10のカメラ

超広角と広角のデュアルカメラ

Zenfone 10は広角と超広角のデュアルレンズ構成となっています。

  1. 広角:5000万画素(IMX766 OIS F1.9)
  2. 超広角・1300万画素(F2.2)

カメラが特徴的なモデルではありませんが、Zenfoneのカメラは味付けの少ない写実性の高い写真が撮れるということで意外と好きな人も多いかと思います。

ここからはZenfone 10で撮影した写真作例をご紹介します。

Zenfone 10 カメラ作例

作例1
作例2
作例3

Zenfone10のカメラは過度な補正のない忠実な色合いを出せるのが特徴です。

メインカメラのイメージセンサーは1.56インチのIMX766を採用しているため適度に寄りつつ、そこそこのボケ感を楽しめる扱いやすいカメラです。

望遠レンズは非搭載のため最大ズームは8倍です。

シャープネスを効かせる方向性ではないため、等倍でものっぺりした画質になりがちです。また、8倍はノイズが多いため写真として残すにはあまり実用的ではありません。

iPhone14 Proと比べると味付け具合の違いが一目瞭然です。ぱっと見でどちらが好きかは分かれるかもしれませんが、下手に味付けがないZenfoneらしさがあります。

料理作例

料理はちょっと暗めに写る傾向があります。映える写真にはなりづらいですがメシマズではないという印象です。

HDR

HDRはしっかりと効きます。

このときの天気が曇りだったので分かりづらいですが白飛びせず奥の建物を映すことができています。

ナイトモード作例
等倍・ナイトモード

ナイトモードでの1枚。足元の明かり程度しかない暗所ですが葉っぱの輪郭が確認できるほどしっかりと撮れています。

超広角・ナイトモード

超広角レンズでもナイトモードを利用できます。シーンによってはかなり暖色系によるときがあり少々扱いづらさを感じました。

全体的に夜景撮影は撮影時間が長い点が気になりましたが、充分実用的な夜景撮影が可能です。

Zenfone 10 カメラの欠点

ここまでZenfone 10のカメラ作例をお届けしており、総じて綺麗に写真が撮れるカメラであると思う一方で、個人的に気になる点がありました。

それはHDR処理の不安定さです。

HDR合成に失敗した作例
HDR合成に失敗した作例

こちらの写真はZenfone 10で撮影した子供の写真なのですが、HDRの画像合成処理で失敗していることがわかります。

ただ、こうした残念な処理になるシーンとしてはカメラをクイック起動して即シャッターを押したときに起こりやすかったです。

逆に、こうした失敗を回避するならしっかりと被写体を認識させて撮影するとある程度は防げます。

稀に起こるのではなく、上記のシチュエーションであればそれなりに高頻度で起こるためあえて取り上げています。

被写体次第では気にならない人も多いかもしれませんが、私のようにメインの被写体が子供など動的である場合にはシャッターチャンスはコンマ一秒の世界なので致命的なデメリットです。

これまでPixelやGalaxy、iPhoneなどで同様にカメラをクイック起動してすぐにシャッターを切るような撮影方法は日常的に行っていますが、ここまで派手に画像合成に失敗するモデルはZenfone 10が初めてです。

Zenfone 9もHDRはお世辞にも優秀とは言えませんでしたが、こんなことはなかったのでソフトウェアのアップデートで改善することを期待します。

Zenfone 10の処理性能/ソフトウェア

ベンチマークスコア

ベンチマークスコア

Zenfone 10は最新のSnapdragon 8 Gen 2を搭載しています。

ベンチマークスコア

Antutu Ver.10のベンチマークスコアは約128万と非常に高い処理性能を持っています。

ベンチマークテスト中に本体が少し熱くなりましたが、Snapdragon 888や8 Gen 1とは比較にならないぐらい安定しています。

このコンパクトな筐体でありながら、発熱に悩まされずに重いゲームもしっかりと楽しめるのは魅力的なポイントです。

ソフトウェア

Zenfoneはデザイン周りはピュアAndroidをベースとしてますが、ZenUIというASUS独自のカスタマイズが施さたUIを採用しています。

カスタマイズの幅広さは素晴らしく、自分好みにカスタマイズできるこれぞAndroidと感じる楽しさがあります。

細かい点を挙げるときりがないですが、いくつか気に入っている機能をご紹介します。

充電制限で電池劣化を防ぐ

充電制限

iPhone15に搭載されて話題になったバッテリーの最大充電容量を制限する機能ですがZenfone10なら80%と90%を選択できます。

スマートフォンの買い替え理由で多いのはバッテリーの劣化なので、意図的にフル充電を回避するこの機能はとても有効です。

スクリーンショットのカスタマイズ

スクリーンショットのカスタマイズ

スクリーンショットのカスタマイズの幅がかなり広いです。

3本指スワイプでスクリーンショットが撮れたり、システムバーを削除したりファイルフォーマットをPNGに変更したりとかなり融通が利きます。

ツインアプリ

ツインアプリ

ツインアプリは1つのアプリを複製し1つのスマートフォンで複数のアカウントを運用する機能です。

マルチアカウントに対応しているアプリなら不要ですが、LINEなどの対応していないアプリも複数アカウントを運用できるため非常に便利な機能です。

スワイプアップで起動

スワイプアップ

地味に気に入っているのがスワイプアップで画面をオンにできる機能です。ダブルタップよりも操作が確実なので基本的にスワイプで画面をオンにしています。

Zenfone 10の電池持ち

コンパクトながら電池持ちは優秀

Zenfone 10はコンパクトなサイズ感でありながら4,300mAhの大容量バッテリーを搭載しています。

日中帯に写真を撮りまくっても30%程度の電池消費だったので、普通に使っている限りは2〜3日は電池が持つかと思います。

Snapdragon 8 Gen 2の省電力性能も相まってコンパクトハイエンドモデルとしては非常に電池持ちが良いと言えるでしょう。

充電速度は最大30Wです。フル充電にかかる時間は大体1時間半程度です。

昨今の急速充電の速さを考えると特に早くもなく、著しく劣っているわけでもないです。

また、Zenfone 10からワイヤレス充電に対応しています。

Qi規格準拠で最大充電速度は15Wです。ただ別の端末をワイヤレス充電する逆充電は設定が見当たりませんでした。

Zenfone 10の購入方法

Zenfone 10はキャリアでの販売チャネルは用意されておらず、AmazonなどのECストアや家電量販店、ASUS公式オンラインストアから購入が可能です。

ASUS公式ストアでは30日以内は返品無料キャンペーンを開催中です

Zenfone 10の実機レビュー まとめ

Zenfone10の実機レビューをお届けしました。

コンパクトな筐体に充分な電池持ち、カスタマイズ性の豊富なZenUIが魅力的なハイエンドモデルでした。

カメラのHDR性能については個人的に非常に残念に感じていますが、それ以外は総じて高評価です。

ASUS公式ストアでは30日以内であれば返品が可能なので、気になる方はまず試してみてはいかがでしょうか。

最後までご愛読ありがとうございました。

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この記事を書いた人

ガジェット好きサラリーマンブロガーしみたくです。愛用:Galaxy S23 Ultra サブ:iPhone14 Pro 年間200万円近くをAmazonや楽天で散財するガジェットブロガーの鑑です。スマホをメインに様々なガジェット情報をお届け!Twitter@Gadget_Simitaku、Instagram@shimitaku.gdやってま~す。

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